意思決定と実行

キャリア開発 × 組織開発 × 知的資産経営

自己理解について

自己理解とは何か?

自己理解とは、「自分を理解すること」

読んで字のごとくの意味であり、できてあたり前のことに思えるかもしれませんが、深い自己理解ができるかどうかは、人生において、とても重要なことです。

 

 

何故、自己理解は重要なのか?

自分を理解するためには、自分に関する問いに自ら答えていくことが必要です。

『自分らしさとは何か?』

『本当に自分がしたいこと、実現したいことは何か?』

『どんなことから自分は幸せを実感することができるのか?』

これらの問いに自ら答えていくことで自分自身を深く理解できるようになり、自分の人生おいて、本当に大切なことが何かが分かるようになります。

自分の人生において、本当に大切なことが分かってはじめて、自分にとって大切なことを大切して生きる、すなわち、自分らしく生きることができます。

自己理解を深めることで、自分らしく生きることができ、人生における自分自身の本当の幸せを実感できるようになるのです。

何故、自己理解を深めることは難しいのか?

ところが、一見、簡単なことのように思える自己理解ですが、自分のことを知る、それも深く知ろうとすることは、実際にやってみると難しいものであることが分かります。

何故なら、自己理解を深めるとは、「これまで気づいていなかった自分に気づくこと」です。これまで気がついていないのですから、これに自分自身で気づくのが難しいことは容易に想像できます。

また、無意識のうちに、気がつかないようにしていることもあります。その場合は、さらに自分で自分自身に気がつくことは難しくなります。

自分で自分自身に気がつくためには、なんらかのきっかけが必要です。

どうすれば、自己理解を深めることができるのか?

まずは自分で自分自身に自分を理解するための「問い」を発することが必要になります。ただ、この「問い」に対して、頭の中で考えているだけでは、なかなか「これまで気づいていなかった自分に気づくこと」はできません。

この「問い」に答え、「これまで気づいていなかった自分に気づく」ためには、インタラクティブなコミュニケーション*1が必要です。そのための具体的な方法としては、次のようなものがあります。

  1. 書籍等から考え方、価値観、感情を知る
  2. 感情や身体感覚を知る
  3. 話す
  4. 書く
  5. テスト(検査)を受ける
  6. その他の体験をする
  7. 専門家と一緒に考える

例えば、『自分らしさとは何か?』『本当に自分がしたいこと、実現したいことは何か?』『どんなことから自分は幸せを実感することができるのか?』といった『問い』を自分自身に投げかけます。

これらの『問い』に対して、上記1.~7.のようなインタラクティブなコミュニケーションを可能とする具体的な行動を行います。

つまり、自らの頭の中にあるものを何らかの形でアウトプットし、アウトプットされたものを5感*2をとおして、感じ直します。アウトプットされたものから、自分自身はどのように感じるのか?どのような考えるのか?どのようなことを想うのか?を行うことで、「これまで気づいていなかった自分に気づくこと」ができるようになります。

*1:このコミュニケーションは、自分自身との「対話」を含みます。

*2:5感だけでは足りない場合、第6感(直感)に頼ることも重要です。