意思決定と実行

キャリア開発 × 組織開発 × 知的資産経営

組織開発

本当に必要なこと

個々の社員へのキャリアコンサルティングを通じてキャリア開発を行い、個々の社員の能力・スキルアップやモチベーション・エンゲージメントの向上を行っても、それだけで、自然と企業が成長し、成果・業績をあげるようになるわけではありません。

プロスポーツの例を見るまでもなく、能力やスキルに秀でた優秀な個人の集まりが、必ずし良い成果や業績をあげるチームになれるわけではありません。

相対的に、個々人の能力やスキルが劣っていても、チーム力によって、優秀な個人の集まりよりも、良い成果や業績をあげることは、よくあることです。

個々の社員へのキャリアコンサルティングを通じてキャリア開発を行い、個々の社員の能力・スキルアップに加えて、モチベーションやエンゲージメントを向上させると同時に、チームとして機能するための取り組みである組織開発をバランスよく行うことが必要です。

 

組織開発とは何か?

個人の成長と併せて、チームをつくり、チームとして成長するための取組みが組織開発です。

組織開発の手法には様々なものがありますが、私たちは、対話型組織開発の手法を得意としています。

対話型組織開発とは、調査・診断・課題化という「診断型の進め方」にとらわれず、組織の当事者自身が自律的に対話を繰り返して現状把握から課題を顕在化し、ありたい未来を描き、描いた未来を実現するために、協力して必要な課題を解決し、これらのプロセスを通して個人として、チームとして成長していく手法です。

この手法を採用している理由は、中堅・中小企業に向いている組織開発の手法だからです*1

私たちが行う対話型組織開発は、一般的に以下のようなサイクルを回します。

*1:組織開発の手法には、大きく分けて、診断型組織開発と対話型組織開発があります。診断型組織開発とは、組織の当事者以外の人がアンケートやインタビュー、行動観察などを通じて情報(データ)の収集を行い、現状を把握したうえで問題点と解決策を導き出していきます。アンケートやインタビュー、行動観察などの情報収集や調査に時間とコストがかかること、自ら対話を通じて、真の問題を顕在化し、課題を設定して、課題解決をしないため、自主的・自律的なチームへと成長しづらいという問題があります。