人と組織の成長・発展
人事制度は、人と組織が成長・発展するために不可欠な制度です。
社員数が7~10人を超えてくると、社長の目が届きにくくなります。徐々に社員は、不公平感や不平等感を感じ、仕事への意欲やモチベーションの維持が難しくなってきます。
このような事態を解消するため、各種の人事制度の導入を手掛ける企業が増えてきます。
しかしながら、安易な人事制度の導入は、かえって社員の不満や不満足感を高めてしまい、最悪の場合、大量の離職が発生し、組織の崩壊へと向かいかねません。
このような事態を避けるためには、きちんと順を追って、社員の納得感を高めながら、ときには慎重に、ときには細心の注意を払いながら大胆に、しっかりと時間をかけて、制度設計をし、試行を繰り返し、本格導入を行うことが必要です。
正解がなく、不断の努力が必要
しかも、人事制度ほど、正解のない課題はありません。
何故ならば、その会社で仕事をしている人は、社長を含め多種多様な価値観を持つ「人」の集まりであり、人や組織の成長段階や成熟度合が異なるため、全ての人が満足する制度を設計し、導入することは、ほとんど不可能と言って良いからです。
他の企業で成功したからと言って、これほどまでに、自社にあうかどうかが分からない制度や仕組みというのは他にはないでしょう。
したがって、中長期的な視点をもって、人と組織の成長段階と成熟度合を見極めながら、成長を促す制度を設計し、社内で運用していくために、人に寄り添い、人の話を聞き(聴き)、人を理解し、制度を設計し、導入することが不可欠です。
その上、人と組織の成長、環境や社会の変化に応じた改善が継続的に必要となるなど、不断の努力が必要になります。
必要なのは全体最適の視点
人事制度を導入する際には、「評価制度」のみならず、「昇進昇格制度」「報酬(賃金)制度」「育成制度」の4つを合わせて導入し、又は、改善・改訂をする必要があります。
一部の制度や仕組みだけを見直す部分最適の方法では、新たな別の問題が生じるなど、かえって組織を混乱させる結果となりかねません。
人事制度は、全体最適を考え、バランスの良い制度設計と制度運用が必要になります。
人事制度は、人と組織が成長・発展するために不可欠な制度ではありますが、その導入・改善・改訂は、容易ではありません。
このように難易度の高い人事制度の導入・改善・改訂について、当社は社長と共に、経営コンサルタントとしての視点に加えて、人と組織に関する専門性を有するキャリアコンサルタントの視点を持って、人に寄り添い、人の話を聞き(聴き)、人を理解し、人と組織の成長に資する制度の設計を行い、導入します。