【経営理念】
わたしたちは日本一のありがとうを運びます
【会社概要】
創業/1991年(平成3年)
業種/運送物流業
資本金/2,980万円
従業員数/254名
本社所在地/埼玉県越谷市
代表取締役社長/関根崇裕(4代目。2005年就任)
URL/https://www.sep1996.co.jp/
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経営理念
わたしたちは日本一のありがとうを運びます
日本一のありがとうを運ぶとは、 いつも綺麗なトラックや道具と共に、迅速かつ丁寧な仕事をすることです。 私たちはお客様の大切な荷物を、かけがえのない『心』そのものと感じ、お客様に喜びと感動をしてもらえる、新しい「商品」「技術」「サービス」を提案し、最初から最後まで真心を込めて 『日本一のありがとう』を運びます。
ミッション
運送物流業により、日本の産業を支え、国民の安心と安全な生活を支える
ビジョン
進化し続ける企業を目指します
越谷市に運送会社の専門学校をつくる
バリュー
業界の社会的地位を向上させたい
働く仲間たちが誇れる運送物流業にしたい
子供たちが憧れる仕事にしたい
夢や希望を叶えられる力強い企業にしたい
分析
1.どのように社会に貢献するか明確であること
いつも綺麗なトラックや道具と共に、お客様の大切な荷物をかけがえのない『心』そのものと感じ、お客様が喜び、感動する迅速かつ丁寧な『日本一のありがとう』を運ぶことにより、日本の産業を支え、国民の安心と安全な生活を支える。
日々の仕事をどのような想い、姿勢で行うかまでイメージでき、どのように社会に貢献するか明確な経営理念です。
2.未来のあるべき姿、進むべき方向性を示していること
運送業を通じて、社員に学びの場を提供して人材を育成し、お客様が喜び、感動する、新しい「商品」「技術」「サービス」を提案し続ける企業を目指しています。
越谷市に運送会社の専門学校をつくる。トラックを降りても専門学校の教官として、第二の人生を歩むことができ、今まで学んだ経験や知識を伝える。日本中の運送会社に教育を受けた資格のある人財を送り出し、業界のリーダーを創りだし日本を牽引する。
手段と目的が明確であり、あるべき姿、進むべき方向性が分かり易く示されています。
3. 戦略・戦術のヒントが見えてくること
「お客様の喜びと感動をつくる」という経営理念は、お客様が何に困っていて、どうすれば喜んでくれるか、という視点を生み出し、「SEP便(混載輸送)」や「トライアングル配送」*1など、新しいサービスを生み出すヒントになっています。また、「日本一のありがとうを運ぶ」と謳っているのに荷物の扱いが悪いとか、接客態度が悪いなどはあり得ない。社員一人ひとりが、それが「日本一のありがとうを運ぶ」運び方になっているかなど、常に理念に照らして考え、行動しており、戦略や戦術のヒントになっています。
4. 迷ったときの判断基準・行動基準になること
「業界の社会的地位を向上させたい」「働く仲間たちが誇れる運送物流業にしたい」「子供たちが憧れる仕事にしたい」「夢や希望を叶えられる力強い企業にしたい」というバリュー(価値観)は、迷ったとき、困ったときの判断基準・行動基準になります。
これらのバリューは、経営理念等と共に、新型コロナウイルス感染症の拡大期において、「妙にワクワクしています。創業以来、10回以上は窮地に立たされてきましたが、その危機を乗り越え、必ず次のステージに上がってきたのです。どんなチャンスに巡り合うのかと期待をしています」と言える強さの源になっています。
5. インパクトがあり、覚えやすいこと
経営理念、ミッション、ビジョンは、短いフレーズで覚えやすいです。
経営理念の「日本一ありがとうを運ぶ」は少し分かりにくいかもしれませんが、その説明を併せて読むことで、具体的にイメージすることができるものとなっており、良く考えられています。
関根崇裕社長のことば
「社長一人が作った、社長のための理念だから浸透しない」*2
「創業時のことを思い浮かべました。当時、19歳だった私のことを。結局、私はお客様から『ありがとう』と言ってもらいたくて頑張ってきたんだなと。そこで、この言葉を軸に理念づくりを進めました。」
「理念が定まったことで社内にも変化が起き始めた。『日本一のありがとうを運ぶ』と謳っているのに荷物の扱いが悪いとか、接客態度が悪いなどはあり得ません」
「社員一人ひとりが『それが”日本一のありがとうを運ぶ”運び方になっているか』など、常に理念に照らして言葉を交わすようになっていきました。」
「社員さんには学ぶことの大切さを伝えてしますし、学ぶ機会を与え続けることが経営者の大きな役目」
「雇用を守り給与を保証してまずは安心を与える。その上で学ぶ場を提供する。それが、企業が永続的に成長発展するための鉄則」
年商10億円を超え企業の成長が止まり、手を尽くしても売り上げが伸びず、経営が行き詰ったとき、関根社長は、ある学びの場で「変わるべきは私だということに、そのときはじめて気づいた」そうです。*3
関根社長の自身の学びの体験が、ピンチをチャンスに変える信念や人材育成投資の重視に繋がっています。
強みと10年構想の方向性
強みは、新サービス開発力と人材育成力です。
経営理念等に基づいて、お客様が何に困っていて、どうすれば喜んでくれるか、という視点から新しサービスを開発してきました。新サービス開発の前提として、商品を提供するには知識が必要であり、知恵と創造性を武器に変えなければお客様に喜びや感動を与えることはできない、として人材育成に力をいれてきました。
10年構想の方向性は、①連携力の強化、②新規顧客獲得のための営業網の強化です。