情と理のシンセシス

SYNTHESIS OF HUMANITY & THEORY.

経営理念Case13 小豆島ヘルシーランド株式会社

『理念と経営 2020年 07 月号』の企業事例研究に掲載された企業の経営理念等の紹介です。

 

【経営理念】

LIVE WITH OLIVE ─オリーヴと共に生きる─

瀬戸内海に浮かぶ美しく豊かな島・小豆島から”生命の樹”と呼ばれるオリーブの魅力を伝え、心と体の健康を追求します。

 

【会社概要】

創業/1985年(昭和60年)

業種/オリーブ事業、小豆島・島内事業(やぎゅう屋)、地域事業

資本金/9,995万円

従業員数/120名(2020年4月1日)

本社所在地/香川県小豆郡土床町

代表取締役社長/柳生敏宏(2代目・2007年就任)

URL/https://shl-olive.co.jp/ 

 

 

経営理念

LIVE WITH OLIVE ─オリーヴと共に生きる─

瀬戸内海に浮かぶ美しく豊かな島・小豆島から”生命の樹”と呼ばれるオリーブの魅力を伝え、心と体の健康を追求します。

 

ビジョン

300年続くオリーヴの森を目指して

私たちはこの島で、オリーブの栽培から、心と体の健康に寄与する商品の製造、販売までを行う、六次化企業として根を張っております。

数年前、オリーブへの見識と技術を高めるためにイタリアを訪れた際、樹齢300年と言われるオリーブが樹海のように広がる光景を目の当たりにし、深い感動と幸福感に満たされました。

それは、人間の何倍もの年月を生きているオリーブのパワーに圧倒されただけではなく、人智を超えた自然の営みと恵みを、その土地の人々が何世代にもわたって受け継いでいる。その命のリレーの中にオリーブが介在しているということに深く感動したのです。

同じように、いま私たちが植えているオリーブが300年先にもしっかりと受け継がれ、残っていて欲しい。300年後もオリーブが残っているということは、数100年後も町が在り続けているということでもあります。

オリーブと人とが共存しながら豊かな生活を営んでいる未来の小豆島――そんな姿を強く願っています。

 

ミッション

私たちが目指すのは、オリーブの無限の可能性をさらに追求し、私たちにしかできない手法で、オリーブを極めて健康と美容に世界一貢献していく企業であること。

そして、お客様に徹底的に寄り添い、お一人お一人の美しい暮らしをサポートしていくことが、私たちの使命と感じております。

2014年には、創業から30年を迎えましたが、300年先を見据えるとまだまだ通過点であります。 今後も手を緩めることなく、お客様に尽くしていくことをお約束いたします。

 

分析

1. 未来のあるべき姿、進むべき方向性を示していること

瀬戸内海にある美しく豊かな小豆島において、オリーブの可能性を信じ、お客様に心と体の健康を届けるため、300年続くオリーブの森を目指す。

素敵ですね。未来のあるべき姿が想像でき、進むべき方向性を示しています。

ホームページの美しい写真が、よりビジョンや経営理念をイメージしやすくしており、小豆島ヘルシーランドに行ってみたくなります。

 

2. どのように社会に貢献するか明確であること

オリーブの無限の可能性をさらに追求し、独自の手法でオリーブを極め、お客様の健康と美容に世界一貢献していく企業となる。お客様に徹底的に寄り添い、お一人お一人の美しい暮らしをサポートしていく。

 

「小豆島」「オリーブ」「美しさ」

何が重要であるか、どのように社会に貢献しようとしているのか、明確でよく分かります。

 

3. 戦略・戦術のヒントが見えてくること

「小豆島」「オリーブ」「美しさ」は、戦略・戦術のヒントになっています。

これにより、小豆島で、オリーブの栽培から商品の製造、販売まで一貫して行う、心と体の健康に寄与する六次産業企業という戦略の基本方針が見えてきます。

 

4. 迷ったときの判断基準・行動基準になること

「豊かで美しい小豆島」「生命の樹と呼ばれるオリーブ」

自然の雄大さや偉大さを知っている企業だからこそ、4万坪でスタートしたオリーブの森を10万坪とし、樹齢千年のオリーブの大樹をスペイン・アンダルシアから移植するといったスケールの大きな仕事に繋がっています。

 

5. インパクトがあり、覚えやすいこと

経営理念は、美しいイメージが湧きやすく、覚えやすくて良いです。

ビジョンとミッションは、ストーリー形式で長めの文章ですが、ホームページの美しい写真と相まって、イメージしやすく、理解を容易にしています。

社員が共通のビジョンを持ちやすい工夫が多く、理念主導経営を実践されているように思います。

 

柳生好彦相談役のことば

「お金がないと何でやめなあかんの?」

「歴史は買えない。これからはアートで人が動く」

「(資金繰りが立たないこと)そんなことは関係ない。残していくべきだ。」

「正しい信じる道を正しく歩む」

 

資金の有り無しは、判断の条件ではないそうです。

正しいと信じる道であれば、「やるんだ」という強い決意で、正しく歩んでいく。

 

ひとこと

企業規模ではなく、事業構想が大きく美しいです。

小豆島やオリーブという自然が、事業構想を大きく、美しくし、大きく美しい事業構想を打ち立てられる。

「小豆島」「オリーブ」「美しさ」の3つのキーワードが小豆島ヘルシーランドという会社を分かりやく表現しています。

「町おこしではなく『町磨き』『島磨き』」

「おこすというのは倒れているからおこすわけです。これは先人を否定することになります。そうではなく先人が残したものを見つけて掘り出し、それを磨いていく。否定ではなく、先人を肯定していくことが大事」

こういった配慮もまた、大きく美しい事業構想を持つことができる秘訣だと思います。

 

『理念と経営 2020年 07 月号』より 

理念と経営 2020年 07 月号 [雑誌]

理念と経営 2020年 07 月号 [雑誌]

  • 発売日: 2020/06/19
  • メディア: 雑誌