情と理のシンセシス

SYNTHESIS OF HUMANITY & THEORY.

さぁ、才能(自分)に目覚めよう

「自分に才能はあるのか?」

どのような仕事を選び、どのように生きていくのかを決めるときに、考え込んでしまうことの一つだと思います。

自分で自分に問いかけても、よく分からないが「才能」です。

そもそも「才能」とはなんでしょうか?

 

「才能」というと、生まれつき備わっている能力なのか、それとも後天的な努力により獲得できる能力なのか、という議論は良く聞く話だと思います。

例えば、「絶対音感」。

以前は、才能は生まれつきのものであることを説明するための代表例として、モーツアルトの幼少期の話などがよく紹介されていましたが、最近では、生まれつきの能力ではなく、ほとんど幼少期の訓練量で説明がつくと言われています。

つまり、後天的な努力で獲得できる能力なのだそうです*1

このあたりの話は、心理学者の榊原彩子さんの研究結果であきらかになっています。

 

それでは、才能とは、後天的な努力によって獲得できる能力なのでしょうか?

もし、後天的な努力によって獲得できる能力だとすると、生まれつき人はみな同じで、努力の質と量のみで能力が決まることになります。

しかしながら、これは、皆さんの実感と違うはずです。

多くの人は、同じように努力をしていても、結果は大きく異なるという経験をしています。

したがって、「生まれつきの才能」と「経験によって身についた能力」を区別する必要があります。

 

私自身は、今のところ、才能とは「無意識に繰り返される思考・感情・行動パターンであり、何かを生み出す力を持つ資質」というマーカス・バッキンガムさんとドナルド・O・クリフトンさんの考え方が一番しっくりと来ています。

理由は、以下のとおり、後天的な努力によって獲得できる「知識」や「技能」と明確に区別することができるからです。

 

無意識に繰り返される思考・感情・行動パターンであり、何かを生み出すもととなる力

知識とは、学習と経験によって知り得た心理と教訓

技能*2とは、行動のための手段

 

そして、マーカス・バッキンガムさんとドナルド・O・クリフトンさんは、その人の才能、つまり無意識に繰り返される思考・感情・行動パターンであり、何かを生み出す力を持つ資質は、自分自身を良く観察することで自分の才能を見つけることができるとしています。

具体的には、「無意識の反応」「切望」「修得の速さ」「満足感」の4つです。

できるだけ正確に自分自身の才能を見つけるためには、この4つについて、自分自身と真摯に向き合い、自分自身に問いかける必要がありますが、これを適切に一人で行うことはなかなか難しいです。

そこで、才能を34の強みに整理した分析ツールを使って、その人の才能を見つける方法がストレングス・ファインダーです。

この分析ツールは比較的良くできています*3

ただし、この分析ツールを使うことで、自分の才能の全てが正確に把握できるということはでなく、分析の結果を手掛かりに、「無意識の反応」「切望」「修得の速さ」「満足感」の4つについて、さらに考察を深めていくことが重要です。 

皆さんも自分自身の才能を見つけるためのきっかけに、ストレングス・ファインダーを試してみてはいかがでしょうか。

書籍に付属しているアクセスコードによるオンライン分析では、上位5つの才能しか確認することができませんが、オンライン版では、34の強みの順位の全てがわかります。

 

『米国ギャラップ社のストレングスファインダー®公式サイト』

 

<評価> ☆☆☆☆

自分の才能のきっかけを発見したい大人(大学生以上)向け

 

*1:実践研究 なぜ絶対音感は幼少期にしか習得できないのか?では、幼少期、6歳を超えると絶対音感習得が困難であることが指摘されています。

*2:『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0』では、「技術」と訳されていますが、人の身につくものですので「技能」の訳の方が適切だと考え、ここでは「技能」としました。

*3:日本語版は、訳に問題があり、読解力を要求され、設問内容も仕事をする大人向けとなっています。個人的には、大学生以上にお勧めです。