【経営理念】
「感動、歓働、幸せづくり」
「事業活動を通して感動を創り、更に歓び働くことにより、我社の社員、お客様、仕入先様(三宝)との共存共栄を図り、物心両面の幸せを創造します。」
【会社概要】
創業/1934年(昭和9年)
業種/自動車電装部品の販売・修理・取付け事業、ドコモショップの運営事業
資本金/3,300万円
従業員数/198名(2018年4月)
本社所在地/京都府京都市
代表取締役社長/林晃生(3代目)
URL/https://www.keijiyuasa.com/
経営理念
「感動、歓働、幸せづくり」
「事業活動を通して感動を創り、更に歓び働くことにより、我社の社員、お客様、仕入先様(三宝)との共存共栄を図り、物心両面の幸せを創造します。」
ミッション
「『三宝』との共存共栄を図り、『幸せの循環』を作り出す」
社是
一.勤めて良かったと言える会社を創ろう
一.お客様に取引して良かったと言われる会社に成長しよう
企業文化
創業の精神
「篤く三宝を敬え」(十七条憲法)
社員とその家族、お客様、仕入先・金融機関
「誠心誠意」
分析
1. どのように社会に貢献するか明確であること
「事業活動を通して感動を創り、更に歓び働くことにより、我社の社員、お客様、仕入先様(三宝)との共存共栄を図り、物心両面の幸せを創造します。」から、どのような社会への貢献を目指しているかは分かります。ただ、事業内容や事業領域は設定されておらず、どのように社会の発展に貢献するのかは分かりません。
2. 未来のあるべき姿、進むべき方向性を示していること
一.勤めて良かったと言える会社を創ろう
一.お客様に取引して良かったと言われる会社に成長しよう
定性的かつ中長期的なビジョンのため、具体的な未来のあるべき姿、進むべき方向性はイメージしづらいです。
3. 戦略・戦術のヒントが見えてくること
自動車電話を取り扱いはじめたころは、伝手もなく、ノウハウもなかったため、多くの失敗をしてしまったが、その度に、例えば、一升瓶を持って誤りにいくとか、誠心誠意お客様に寄り添いながら丁寧に仕事をし、「任せたら上手くやるな」と評価されるようになり、次第に次の仕事を任されるようになったそうです。
お客様を篤く敬い、お客様との共存共栄を図るため、誠心誠意仕事をする。
ここから仕事で失敗をしたときの対応方法のヒントが見えてきます。
4. 迷ったときの判断基準・行動基準になること
新規事業開発など事業面の経営課題に対する直接の判断基準・行動基準にはなりにくいですが、社員とその家族、お客様、仕入先様・金融機関の三者の視点から考えることは、迷ったとき、困ったときにどうすべきか、その判断や行動の基準になります。
5. インパクトがあり、覚えやすいこと
経営理念、ミッション、社是、企業文化ともに少し抽象的ですが、短いフレーズで覚えやすいです。
経営理念等の根底に流れる、社員とその家族、お客様、仕入先様・金融機関(三宝)との共存共栄を図り、物心両面の幸せを創造することへの想いを読み取ることができます。
林社長のことば
「三宝*1との『共存共栄』」
「自社の利益だけを追い求めた会社で、長く繁栄したところってありませんよね。あまり奇をてらった行動はとりたくありません。というか、われわれの社風には馴染まない。」
「今までの延長線上で、そこから少しだけ発展した形で商品やサービスを展開していきたい。大切なことは、常にお客様に寄り添いながら、地道に信頼を積み上げていくこと」
強みと10年構想の方向性
強みは、事業ドメインの設定力です。
これまでの事業領域の選択眼と選択眼に基づく意思決定が素晴らしい企業です。祖父の代、父の代と経営理念を作り上げる過程の意思決定が優れており、京都の老舗企業の第1関門へ挑戦する企業としての歴史があります。
10年構想の方向性は、①自社ブランドの独自ソリューションサービスの開発・提供*2、②IoT等の情報技術を活用した高度技術車両や電気自動車における電装機器の販売・取り付け・メンテナンスのワンストップサービスの開発・提供です。