理論と実践

知の創造と智慧の実践プロセス

経営理念Case7 株式会社サカタ製作所

【経営理念】

「会社はその所属する社会の正当性を信じる。

 発展は社会からの評価の増大であり

 また利潤は、社会からの更なる発展を期待されてのご褒美である。」

 

【会社概要】

創業/1951年(昭和26年)
業種/金属製折板屋根構成部品事業、ソーラーパネル取付金具などの製造販売事業
資本金/1,320万円
従業員数/151名(2018年12月)
本社所在地/新潟県長岡市
代表取締役社長/坂田匠(2代目(1995年就任)
URL/https://www.sakata-s.co.jp/

 

 

経営理念

会社はその所属する社会の正当性を信じる。

発展は社会からの評価の増大であり

また利潤は、社会からの更なる発展を期待されてのご褒美である。」

 

社是

一、社会性に勝る方針は無し
二、教育に勝る業務は無し
三、サカタは開発、製造、販売を行うサービス企業である
四、会社は公器である

 

ミッション

「社会の発展に貢献し、社会から信頼される企業を目指して」

「社会の発展に貢献し、社会の期待に応え、社会から高い信頼をいただける会社になる」

 

企業文化

「環境変化に対応するための改革力」

 

分析

1. どのように社会に貢献するか明確であること

「社会の発展に貢献し」とありますが、どのように社会の発展に貢献するのかは分かりません。金属屋根金具・構成部品で国内トップメーカーですので、この事業領域で社会に貢献することは社内外に明確になっているからかも知れません。

 

2. 未来のあるべき姿、進むべき方向性を示していること

経営理念に「社会」という言葉が3回使われており、ミッションも「社会から信頼される会社になる」とあるように、社会性をとても重視しています。少し抽象的ですが、「会社方針通知書」などを活用して、柔軟に社会の変化や環境の変化に対応している企業のようです。

 

3. 戦略・戦術のヒントが見えてくること

「ニッチトップ戦略」「ランチェスター戦略」を採用して、社会からの評価を高め、それにより利潤の増大を図っています。

ここでも「社会」からの評価が重要な戦略・戦術上のヒントになっています。

また、「サカタは開発、製造、販売を行うサービス企業である」も、開発から製造・販売まで一貫して行うことが重視されています。

 

4. 迷ったときの判断基準・行動基準になること

経営理念における「社会」の重視に加えて、社是の「一、社会性に勝る方針は無し」「二、教育に勝る業務は無し」「四、会社は公器である」は、迷ったとき、困ったときの判断基準・行動基準になっています。

 

5. インパクトがあり、覚えやすいこと

経営理念、ミッション、社是ともに、少し抽象的ですが、一貫しているのは「会社の社会性」です。根底に流れる「会社の社会性」は、覚え易いです。

 

坂田社長のことば

「変化は一気に進めてこそ意味がある」

「本当に信用をなくすような社員はうちにはいないと信じていたから、私は『目標を達成するためなら、何をやってもいい』と伝え、逃げ道をなくした」

「少子高齢化が進み、就業人口が減るなかでも、みんなの幸福度が上がるような文化的な生活を送りたいですよね。それを実現できたら、将来、同じような状況になった国が日本を見習うようになりますよ。」

「働き方改革とは、環境変化に対応するための意識改革です。」

 

強みと10年構想の方向性

強みは、環境変化に対応する改革力と技術力です。

「ニッチトップ戦略」「ランチェスター戦略」「一つのニッチな部品(非住宅用建築金物部品)で日本一を目指す戦略」を掲げ、環境の変化に対応しながら、金属屋根金具・構成部品で国内トップメーカーになっています。

金属製折板屋根に関する豊富な知識・ノウハウ・技術力、創業以来60年に渡る金属製折板屋根の構成部品に特化したメーカーとして実績を蓄積し、生産性向上のための効率化力にも優れています。

 

10年構想の方向性は、非住宅用金属折板屋根構成部品以外の新規事業創出です。*1

 

『理念と経営 2020年 04 月号』より

理念と経営 2020年 04 月号 [雑誌]

理念と経営 2020年 04 月号 [雑誌]

  • 発売日: 2020/03/21
  • メディア: 雑誌