情と理のシンセシス

SYNTHESIS OF HUMANITY & THEORY.

理念と経営 2020年4月号

定期購読している 『理念と経営 2020年 04 月号』のメモ

今月も経営に役立つアイデアやヒントをご紹介します。


特集 「働き方改革」の今
その先にある「全員イノベーション経営」を目指せ
 ☆ 「業務を見直して無駄を削る構造改革(フェーズ1)」
 ☆ 「成果の出し方改革(フェーズ2)」
 ☆ 「イノベーションに不可欠なのは『共感力』」

 

理念と経営 2020年 04 月号 [雑誌]

理念と経営 2020年 04 月号〔雑誌〕

  • 発売日: 2020/03/21
  • メディア: 雑誌
 

 

株式会社コープデリバリーの「残業を減らして浮いた残業代は、社員に均等に分配する」というのは素晴らしい決断です。

株式会社吉村の「5分会議」は、興味深い取り組みです。「会議は人材育成の場」と明確に言い切ることは重要です。意外と意識して、会議を行えていないところも多いのではないでしょうか。
「社長が正解を持っているわけではない」ことを社長が肝に銘じ、社員に浸透させる。なかなかできないことを実践ています。

株式会社今野製作所は、IT化にあたり1年かけて業務の現状分析を行い、どうしてもIT化したい点に絞ってIT化を進めています。業務の現状分析、無駄の削減、重要なポイントに絞ってIT化というは、オーソドックスな手法ですが、意外と行われていません。

無駄の削減はいずれ限界が訪れます。無駄の削減により、できた時間をイノベーションに結びつけるには、現場の智慧を汲み取って活かす様々な仕組みが必要です。

ただし、現場の智慧も、オフィスや事業所、工場という狭い現場の智慧では不十分です。

オフィスや事業所、工場から飛び出して、お客様の生の現場や社会から見えてくる問題とそれを解決する智慧を汲み取って活かす仕組みが大切です。

 

道 第四回「邪道」

「技術を囲い込み、経営者も口出しができない。」

「経験の蓄積こそがプロの証しと思い込み、自分の経験から外れることには目を向けない名ばかりのプロには型を離れるのは邪道に映る」

 

大型冷蔵施設で年間を通して日本酒を造る「四季醸造」は、伝統を守る杜氏にとっては「邪道」

獺祭を一大ブランドに育てた桜井博志社長の旭酒造も「四季醸造

杜氏という職人にとっては仕事を奪われることになりますが、何のために、誰のために日本酒をつくっているのか?

そのことに真摯に向き合い続けることが、本当のプロフェッショナリズムです。

 

逆境経営―――山奥の地酒「獺祭」を世界に届ける逆転発想法 

逆境経営―――山奥の地酒「獺祭」を世界に届ける逆転発想法

逆境経営―――山奥の地酒「獺祭」を世界に届ける逆転発想法

  • 作者:桜井 博志
  • 発売日: 2014/01/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

編集長インタビュー

ラディクールジャパン株式会社代表取締役会長CEOの松本晃さん

「大事なことは、少なくとも時代に追い付くこと」

「今はどんな時代なのか、まず現在の時代認識をしっかりすることから始めないといけない。」

「中小企業がやるべきことは、学ぶこと。もっと世界に目を向けて、観察すること。世の中がどう変わっていくのかという感受性を磨くこと。」

 

中小企業にも様々な中小企業があります。

確かに、補助金や税制優遇に甘えてしまった中小企業もあると思います。その一方で、少ないリソースを、工夫に工夫を重ねて活用し、結果を残している中小企業もあります。

 『現状に危機感を持ち世の中を見る目を磨く』

5Gの社会が到来した際に世の中がどのように変化し、お客様の問題はどう変化するのか?という短期的な視点の事業と、5Gの先にある6Gの社会が到来した際に世の中がどのように変化し、お客様の問題はどう変化するのか?という中長期的な視点の事業の両方をシナジーが発揮できる形で考え、実行する必要があります。

 

巻頭対談 自ら未来を変える

「求められるのは 他者のために尽くす行動力だ」

シンガー・ソングライター、小説家のさだまさしさんと、諏訪中央病院名誉院長・作家の 鎌田實さんの対談

「微力だけど無力じゃない」(さだ)

「『お金を儲けよう』というのは嫌だけど、経営というのはとても大事で、やりたいことをやり続けていくためには、大きな黒字を出さなくてもいいけど、せめてトントンでなければ駄目だと思ってきた」(鎌田)

「『お金を儲けよう』ではなく、どんな病院をつくるかという『物語』が必要」(鎌田)

「常に自分たちの仕事がどれだけ多くの人の役に立っているかということが大事」(鎌田)

「中心になる人が面白いこと」(鎌田)

「自分たちの会社らしさをもう一回、考え直してみること」(鎌田)

 

「貧乏な家の人間が医者にかかるとき、どんな思いでいるか絶対に忘れるな」

鎌田さんが医学部に行くことを反対していた父親が、鎌田さんの医学部行きを最後に許してくれたときに行った言葉です。

経営コンサルタントも同じです。

自らが借金をしてまで家族と社員を守るため会社を経営している経営者が、経営コンサルタントに相談をするとき、どんな思いでいるか絶対に忘れるな。

 

企業の成功法則 ― 社長力・管理力・現場力 三位一体論

社長力 「すぐやる習慣」を妨げる強いブレーキを外し、可能思考能力を引き出す力

管理力 「すぐやる習慣」を身につける社風にする力

現場力 ?

現場力の話は、今回も良く分かりませんでした・・・。

現場とは何か?その現場に必要な力とは何か??

これらを社長や経営層を含む管理職の視点から書かれており、現場で働く人の視点で書かれていない、当事者意識に欠ける論考になっている気がします。

 

指導者の一念

「困っても困ったらあかんで」

「君、万策尽きたと思うな」

「ゼロなら自分で創ればええやないか」

「経営の究極は人間学にある」

「(経営の主役は)もちろん人間」

「社員一人ひとりに光を当てる経営」

 

松下幸之助さんは、こころの底から、「商売・経営を通じて、貧乏・不幸の二文字をなくしたい」と思っていたそうです。

「不幸という問題を幸福に変え、さらに女性の家事労働の開放に命をかける。」

従業員一人ひとりに、自分たちは何のために仕事をするのか、自分たちがやっている仕事には尊い使命があることを各地させ、その使命のために働くこと、生きることの喜びを伝えたそうです。

もし、松下幸之助さんが、今の日本に生きていたら、パナソニックのような大きな会社は作らなかったと思います。

松下電器産業からパナソニックに社名が変わって良かったと思います。

 

現場で磨くリーダーシップ

会社から与えられた目標に加えて、自分で目標をたてる。自分で決めたことを、そうすれば達成できるか考える。仮に、達成できなくても、そのときは、何が悪かったのか、何が障害となって達成できなかったのか、どうすれば目標を達成できるのかを考えて、次の戦略を立てる。

確かに、このサイクルは、様々な仕事に応用できます。

ただ、これとリーダーシップの関係が書かれていないのは残念です。これは、リーダーに必要な素養であること、きちんと説明した方が分かり易いです。

 

指標に「未来」を見る④

「海外の動きは日本経済に直結する」というお話。

 

新型コロナウイルス感染症の日本経済への影響にもっと触れるべきかと思いますが、2020年1月号の記事に比べると日本経済は悪化しており、不況期に入ったことを暗に示す内容になっています。

「現在の政治経済の状況は、結果として世界を戦争に巻き込んだ1930年前後の世界恐慌の時代と非常に酷似しています。」

やはり、2020年1月号で取り上げて欲しかった内容です。

 

マーケティング

「『生きる』マーケティングと『活きる』マーケティング

 

マーケティングには、2つの方向性があります。一つは、お客様のお困りごとにフォーカスするもの。もう一つは、お客様の楽しみ、わくわくなどの肯定的な感情にフォーカスするもの。もちろん、その二つの方向性を同時に解決するもの、困りごと(マイナス)を解消し(ゼロにし)、楽しみ、わくわくなどの肯定的な感情(プラス)を生み出すものが、一番望ましいものです。

 

小特集 AI、IoT、クラウド、5G 「四種の神器」が拓く経営の可能性

「デジタルでできることを考え、とにかく始めてみる」

 

「①まず、はじめること」

「②社員の意識が変わるまで社長が言い続ける」

「③何にデジタルが使えるのか『気づく力』を培う」

「④ダイバーシティによる多様性もヒントになる」

「⑤常にアンテナを張り続ける」

「⑥きれいな心を持ち、人間力を鍛える」

 

異業種間の協業は、新しいビジネスのチャンスです。

ただ、異業種間のビジネスでは、これまでの自社の業界とは異なる業界慣行でビジネスを行ってきました。そのため、相手の気持ちを動かす人間力が。これまで以上に必要になります。