情と理のシンセシス

SYNTHESIS OF HUMANITY & THEORY.

経営理念Case5 株式会社ハブ

【経営理念】

 英国PUB文化を日本において広く普及させるため
 英国PUBを通じてお客様に感動をあたえる
 感動文化創造事業を展開する

 

【会社概要】

創業/1980年(昭和55年) 1998年(平成10年)
業種/英国風PUB事業等
資本金/63,100万円
従業員数/316名(725名)*( )内は平均臨時雇用者数(1ヵ月174時間換算)
本社所在地/東京都千代田区
代表取締役社長/太田剛(2009年就任)
URL/https://www.pub-hub.co.jp/

 

 

経営理念

 英国PUB文化を日本において広く普及させるため
 英国PUBを通じてお客様に感動をあたえる
 『感動文化創造事業』を展開する

 

ミッション

「みんながポジティブになる『場』をつくる会社」

 

経営方針

正直な経営     「オネスト」を当社の経営の基本姿勢とする
          常に「公平・公正・公開」を心がけ、正々堂々と経営を行う
着実な経営     業態の実力を磨きつつ、着実な成長をめざす
常に変革する経営  「ワイガヤでアイデアを出し合い、すぐに実行する」
          風通しのよい風土を重視し、全員参画で絶え間なく
          イノベーションを生み出す
従業員重視の経営  経営理念を実現する主役である従業員を大切にする

 

分析

1. どのように社会に貢献するか明確であること

経営理念とミッションは、英国PUB文化を日本において広く普及させ、英国PUBを通じてお客様に感動をあたえることで、みんながポジティブになる「場」をつくる。

どのように社会に貢献するか、とても明確です。

経営悪化から一度事業を清算し、原点に立ち返って、再建を果たした企業らしいシンプルさがあります。

 

2. 未来のあるべき姿、進むべき方向性を示していること

英国のパブ文化*1を日本に定着させ、HUBにおいて感動文化を創造する事業を展開する。

ビジョンも、分かり易く、共感が得やすそうです。

 

3. 戦略・戦術のヒントが見えてくること

 

日本に定着させる「英国のパブ文化」を学ぶことから戦略・戦術のヒントが見えてきます。

 

4. 迷ったときの判断基準・行動基準になること

日本に「英国のパブ文化」を定着させられるかどうかが、迷ったとき、困ったときの判断基準・行動基準になるのか、それとも、みんながポジティブになる『場』かどうか、感動文化創造事業であるかどうかが、迷ったとき、困ったときの判断基準・行動基準になるのか、少し分かり難いです。

 

5. インパクトがあり、覚えやすいこと

「英国パブ」「英国パブ文化」「感動文化創造事業」はインパクトがあって覚え易いです。

ただ、今後、経営理念とミッションに齟齬がでてくるときがありそうです。

 

太田社長のことば

「店はコピーできても人材はコピーできない」

「本物を見ずに何がわかる。自分がやりたいものが何なのか自分の目で見てこい」(金鹿研一社長)

「本場のパブを体験することで感じるものが、本で知識を得たり、人から話を聞いたりして感じるものの100倍くらいある」

「社員全員に英国のパブを見せたほうがいいと思います。経験しないとわからないことがたくさんあります。かかったお金の何十倍も意味がある投資になるはずです」

「『出店ありき』ではなく、『店長が育った分だけ店舗を増やす』」

 

強みと10年構想の方向性

強みは、差別化を実行する力です。

拡大の誘惑に負けず、人材育成に投資し、英国パブ文化の定着による差別化戦略を実施する。

飲食業界において、とても面白い戦略です。人材への投資がブランド力強化に繋がっています。今後、スターバックスのように、そこで働く人たちを含めた「サードプレイス」の構築ができるかどうかが鍵となりそうです。

 

10年構想の方向性は、①インターナルマーケティングによる人材価値の向上、②市場浸透戦略の徹底によるブランド価値の向上です。

そして、いずれ英国パブ文化をベースにした、日本ならではのパブ文化を定着・浸透させる人材・スキル・ノウハウを強みとした海外展開が成長戦略の方向性になりそうです。

 

理念と経営 2020年 03 月号より

理念と経営 2020年 03 月号 [雑誌]

理念と経営 2020年 03 月号 [雑誌]

  • 発売日: 2020/02/21
  • メディア: 雑誌
 

*1:飲んで会話をする場。勤め先から帰宅途中に立ち寄り、一、二杯飲んで心を”仕事モードから家モードへリセットする”場