情と理のシンセシス

SYNTHESIS OF HUMANITY & THEORY.

論理と感情

「感情は、論理に劣る。」

「感情的になることは良くないこと、論理的であることは良いこと。」

このように思っているビジネスマンは、多いと思います。

ロジカルであることを求められ、ロジカルシンキングやロジカルコミュニケーションの研修を受講する(させられる?)ビジネスマンが、そう思うのも無理もないと思います。

しかし、本当に、感情は論理より、劣るものなのでしょうか。 

 

 

「竜馬は議論しない。議論などは、よほど重大なときでないかぎり、してはならぬといいきかせている。もし議論に勝ったとせよ、相手の名誉をうばうだけのことである。通常、人間は議論に負けても自分の所論や生き方は変えぬ生きものだし、負けたあと持つのは負けた恨みだけである」  
 
新装版 竜馬がゆく (3) (文春文庫)

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これを読んで、そうだ、そのとおりだ。

「人は、理屈で動くのではない、感情で動くのだ。」

と、実社会での経験を踏まえて、深く納得される方も多いはず。

 

もちろん、だからこそ、感情的になるのは良くない、感情は論理に劣る、感情を抑えることが大事、ロジカルに考え、ロジカルにコミュニケーションをすることが大切、という考えもあると思います。

ただ、感情を抑え続けた結果として、自分の気持ちが分からなくなり、ただ、周囲に、社会に、環境に、流されるままに流されて、本当の自分を失ってしまうとしたら、それはとても恐ろしいことだと思います。

 

時には、感情的になることも大事。自分の感情に気がつき、肯定的に受けとめ、自分自身を知るきっかけとし、本当の自分を生きる。

他者の感情に気がつき、肯定的に受け止め、自分と他者との間に新たな信頼関係を構築する。

その上で、ロジカルなコミュニケーションをする。

 

「論理も大事、感情もまた大事」