情と理のシンセシス

SYNTHESIS OF HUMANITY & THEORY.

関西カウンセリングセンター 「キャリアコンサルタント養成講習」(前編)

1月18日から、キャリアコンサルタント試験の受験資格を得るために、関西カウンセリングセンターキャリアコンサルタント養成講習を受講しています。

キャリアコンサルタント試験を受けようと思った経緯は、こちら

実務補習と同時並行で受講をしていましたが、先週実務補習が終わったので、今度は、キャリアコンサルタント試験に注力します。

今日は、キャリアコンサルタント養成講習を受講するにあたり、関西カウンセリングセンターを選んだ経緯と理由(前編)と、全10回の養成講習のうち5回を終えた時点での感想(後編)の前編です。 

 

 

関西カウンセリングセンターを選んだ経緯と理由

養成講習実施団体を選ぶ際は、①キャリアコンサルタント試験情報の収集、②試験機関の選択、③養成講習の選択の3段階を経て、関西カウンセリングセンターを選びました。

 

キャリアコンサルタント試験情報の収集

キャリアコンサルタントという名称を使用するためには、原則として、国家試験であるキャリアコンサルタント試験に合格する必要があります*1

どのような試験なのかインターネットで調べていくと、試験は学科試験*2と実技試験(論述試験と面接試験)*3から構成されていることが分かりました。

しかも、国家試験にもかかわらず試験機関が2つあり、学科試験は共通ですが、実技試験の内容には差があることがわかりました。

試験機関の1つはキャリアコンサルティング協議会(CC協議会)、もう1つは日本キャリア開発協会(JCDA)です。

キャリアコンサルタント養成講習を開講している団体は、上記2つの試験機関のいずれかの試験に準拠して養成講習を実施しています。

そこで、最初に、どちらの試験を受けるかを決める必要があります。

 

試験機関(CC協議会)の選択

どちらの試験を受けるかを決める際に、参考にしたサイトは、以下の2つです。

上記の2つのサイトを読んで、それぞれの試験のテスティングポイントをまとめると、

日本キャリア開発(JCDA)が実施する試験は、

  1. 経験代謝を用いて*4、相談者に自問自答を促し、自己理解を深めるかかわりができるか?
  2. クライアント(相談者)の気持ちにゆったりと寄り添いながらすすめることができるか?
が重視されるのに対して、
 

キャリアコンサルティング協議会(CC協議会)が実施する試験は、

  1. 多角的な視点を持ち問題を把握した上で、問題解決をイメージできるか?
  2. 認知の変化、行動変容、意欲の変化に繋げることができるか?

が重視される、と理解しました。

 

「多角的な視点」は、中小企業診断士試験で要求される「多面的な見方」と共通しますし、「認知の変化、行動変容、意欲の変化に繋げる」は、普段、マネジメントコンサルティングで行っていることです。

これまでの経験や自己の強みを活かして事業領域を広げることが、経営資源を効率的・効果的に利用できる方法であり、シナジー効果を発揮し易いことから、中小企業診断士試験とマネジメントコンサルティングと親和性の高い、キャリアコンサルティング協議会の試験を受験することにしました。

 

養成講習(関西カウンセリングセンター)の選択

キャリアコンサルティング協議会のホームページを見ると、養成講習を開催している団体の一覧があります(リンク先中段少し下あたりです)。

最初に興味を惹いたのは、キャリアカウンセリング協会の「GCDF-Japanキャリアカウンセラートレーニングプログラム」です。

 

キャリアカウンセリング協会の養成講習を受講すると、キャリアコンサルタント試験の受験資格を得られるだけでなく、米国CCE, Inc 認定GCDF-Japanキャリアカウンセラー資格の取得ができるからです。

GCDF(Global Career Development Facilitator)は、日本、アメリカ、カナダ、中国、韓国、台湾、ドイツ、シンガポール、香港、ギリシャニュージーランドなどで採用されているグローバルな資格で、資格維持のためには継続教育を受ける必要あります。

その結果、世界的な潮流を踏まえたスキルが身につく可能性が高いというメリットがあります。

ただ、キャリアコンサルタントは5年ごとに資格更新をする必要があります*5。これに加えて、私の場合、中小企業診断士の資格更新のために、理論政策更新研修(4時間)を5年間で5回修了することが必要になります。

GCDFも資格更新のため、3年毎に45時間の継続学習が必要になります。

すべての資格を維持更新するためには、1年間で22.6時間の研修を受講する必要があります。1月あたり2時間弱ですので、計画的に行えば、受講可能な気もしますが、急な仕事への対応が難しくなりそうです*6

GCDFの資格を取得しても、資格の維持が難しくなりそうです。

 

もう一つ気になっていたのが、関西カウンセリングセンターです。

 

地元、関西を拠点にした団体であり、資格取得後の更新技能研修が充実しているのではないかと思い、ホームページを確認すると、興味深そうな更新技能研修が解されています*7

さらに見ていくと、関西カウンセリングセンターの創立は1965年と55年の歴史のある地域に根ざした団体でした。多くの中小企業をみてきて言えることは、歴史のある中小企業には、生き残ってきた理由があります。その理由のほとんどは、何かしらの独自の強みを発揮しているからです。そういった観点でホームページをよく見ると、講師陣の質の高さが強みのようです。一流の大学教授と実務家をバランス良く取り揃え、高度なカウンセリング技術の教授を可能としています。

一流の大学教授が講師陣にいるということは、海外の研究成果を日本向けにアレンジして取り入れている可能性があり、世界的な潮流を踏まえたスキルが身につく可能性が高まります。

以上、私が関西カウンセリングセンターを選んだ理由です。

*1:キャリアコンサルタント名称独占資格で、職業能力開発促進法に規定されたキャリアコンサルタントでない方は、「キャリアコンサルタント」又はこれに紛らわしい名称を用いることができません。紛らわしい名称としては、「キャリア・コンサルタント」、「キャリアコンサルタント○○(キャリアコンサルタント専門士等)」、「キャリア○○コンサルタント(キャリア形成コンサルタント等)」、「○○キャリアコンサルタント(職業キャリアコンサルタント等)」、「○○キャリコン(標準キャリコン等)」、「キャリアコンサル」等があげられています。

*2:全50問/合格基準70%(35問以上)/試験時間100分/受験料8,900円(税込)

*3:論述試験50分・面接試験20分/合格基準は150点満点で90点以上、かつ、いずれも満点の40%以上の得点があること/受験料29,900円(税込)

*4:経験代謝とは、「経験の再現」から「意味の出現」を行い、相談者の自己洞察を深めるという理論です。

*5:更新を受けるためには、以下の厚生労働大臣の指定を受けたA及びBの講習を受ける必要があります。
A. キャリアコンサルティングを適正に実施するために必要な知識の維持を図るための講習につき8時間以上
B.キャリアコンサルティングを適正に実施するために必要な技能の維持を図るための講習につき30時間以上

*6:研修の受講は全て有料です。

*7:「GCDF-Japanキャリアカウンセラートレーニングプログラム」を開講していキャリアカウンセリング協会は東京を拠点した団体であり、他の大手養成講習実施団体も多くが東京を拠点にしています。東京を拠点にしている場合、研修などの充実度は、やはり、東京中心に高くなり、東京までいかないと興味のある研修が受講できない可能性が高かまります。関西に拠点がないと、さらに資格更新の負担が増してしまいます。