2019年(令和元年)中小企業診断士試験に合格し、一昨日より実務補習を受けています*1。
試験に関する情報は受験校も含めて多いですが、実務補習の情報は、あまり多くないため、今回は、合格からはじめての実務補習開始直前までについて書きたいと思います。
合格発表当日
合格発表当日は、9時に郵便局に行って得点開示請求書を投函し、10時から中小企業診断協会のホームページで合格発表を確認をすることにしていました。
昨年(2018年試験)は、2次試験論文式の合格発表で不合格を確認し、すぐに得点開示請求書を郵送しました。ところが、通常、1か月程度で回答があるはずなのに、2月に入っても回答がありません。
中小企業診断協会に電話で問い合わせを行ったところ、「2次試験口述式の合格発表日以降に到着したものから優先的に処理をしている。*2」との回答がありました。
というわけで、今年(2019年試験)は、2次試験口述式の合格発表日に得点開示請求書を郵送することにしました。
無事、得点開示請求書の投函を終え、予定通り10時の合格発表を見ようとしたところ、アクセスが多かったせいか、合格を確認できたのは10時10分頃でした。
合格の確認と当時に、中小企業診断協会のホームページから2020年2月の実務補習の申込手続きを行うため、ユーザー登録を行いました。
10時20分頃にユーザー登録を終え、申込みをしようとしたところ、なんと定員に達したため、申込手続きを行えない事態に・・・。
他に方法は無いのか?と探したところ、定員は少ないものの、郵送による申込み手続きがあったため、急ぎ書類を作成し、再び郵便局に向かい、受講料を振り込み、速達で郵送しました。
☆ 2次試験口述式は、時間どおり試験会場に行けば落ちない試験。
☆ 10時の合格発表前に、中小企業診断協会のユーザー登録作業を完了し、合格確認後すぐにユーザー登録を完了させ、実務補習の申込みをする。
キャンセル待ち
合格発表の翌日、中小企業診断協会からメールが届きました。
内容は、「郵送分の空定員に対して、多数の受講申込書が同時に届き、抽選の結果落選」というもの。
ただ、落選者が多かったからか、急遽3月に5日間コースを追加開催することになり、希望すれば、3月5日間コースの申込として受け付ける、という内容でした。
3月は年度末で最も忙しい時期であり、はじめての実務補習でどのていど負荷がかかるのか分からなかったため、ダメもとで2月5日間コースのキャンセル待ちが可能か聞いたみました。
「2月コースのキャンセル待ちをする場合、3月の追加コースへの申込はできない。2月コースにキャンセルがでる可能性は非常に低い。」とのこと*3。
2月コースにキャンセルがでなかった場合に、既に払い込んだ受講料はどうなるのかと聞いたところ、受講料はお返しするとのことでした。
受講料を返金するという手間な作業を中小企業診断協会が好んでするとは思えず、なんとかしてくれそうな気がしたため、迷わず「2月コースのキャンセル待ちをします。」と回答しました。
年明け1月6日に、中小企業診断協会からキャンセルが出たとの連絡があり、無事、2月5日間コースで実務補習を受けることができるようになりました。
☆ キャンセル待ちで希望のコースを受講できる可能性あり。
事前準備
1月22日、実務補習のテキストが届きました。
100頁弱のテキストで、「実務補習の概要」「経営診断のプロセス」「経営診断に必要なスキル」「診断報告書の作成方法」「診断報告書の様式(書式)」等が記載されています。
テキストを読みながら、どんな中小企業に出会い、どんな社長さんの話が聞けるのか、とても楽しみで、実務補習が待ち遠しかったです。
1月31日、実務補習指導員*4の中小企業診断士の先生から、①診断先企業名、②診断先企業に関する事前情報*5、③事前準備の指示*6に関するメールが届きました。
私の所属する班は6名。指導員の先生が事前に準備してくださったコミュニケーションツールを使って、それぞれ簡単に自己紹介をしました。あわせて、次の担当割から希望の担当を伝えることになりました。
① 戦略(リーダー)
② 財務
③ マーケティング
④ 業務プロセス
⑤ 人事・事業承継
⑥ IT
指導員の先生が、事業承継の仕事を多く手掛けていたため、学びが多いだろうと思い「⑤ 人事・事業承継」を選択することにしました。
ところが、私よりも早く人事・事業承継を希望された方がいました。当初の予定どおり、人事・事業承継を担当したいと希望を伝えることもできましたが、希望が受け入れられない場合、優先順位の低い担当になることを避けるため、今回の第二希望である「③ マーケティング」担当の希望を伝え、無事、マーケティング担当になりました。
担当が決まったところで、財務諸表を含む企業情報を踏まえて、ヒアリングの準備です。指導員の先生によっては、財務諸表を事前に渡してくれない先生もいるようで、コミュニケーションツールとして何を使うかやどのように進めるかなど、基本的には指導員の先生方に任されているそうです。
ヒアリングの準備は、ヒアリングの内容とその目的・趣旨、関連する指標の3点を記載して指導員の先生に予め確認して頂き、それぞれコメントをもらいました*7。
これらの準備をすませて、実務補習第1日目を迎えることになりました。
☆ 指導員の先生によって、進め方も負荷も違う。
☆ 状況を良く把握して、柔軟に事前の準備を進める。
☆ これまでのやり方や固定観念は、ひとまず横に置き、学べることを学ぶ。
*1:実務補習とは、中小企業診断士第2次試験に合格後、中小企業診断士として登録されるために必要なもので、合格後3年以内に15日以上の実務補習を受けるか、15日以上診断実務に従事することにより、中小企業診断士として登録を行うことができるようになります。
*2:2次試験口述式の合格発表日よりも前に到着したものは、その年の得点開示請求をすることができる期間よりも前に得点開示請求をされたものであるため、本来、「開示請求対象無し」として、送り返しても良いところを、送り返さずに対応している。とのことでした。
*3:なんとなく3月コースへ申し込んで欲しい様子でした。
*4:専業のコンサルタントとして5年以上の経験を有する方が実務補習指導員になれるそうです。
*5:指導員の先生が予めお持ちの企業情報と診断先企業のホームページ等
*7:ヒアリング時間が何時間あるのか、どのように進めるのか、お会いしたことのない社長さんのお人柄など、普段、仕事をしているときには、予め持っている情報が全くない状況でヒアリングの準備をするのは難しかったです。良い経験になりました。