情と理のシンセシス

SYNTHESIS OF HUMANITY & THEORY.

理念と経営 2020年2月号

定期購読している『理念と経営 2020年 02 月号』から、経営に役立つアイデアやヒントをご紹介します。


特集 自ら未来を変える
企業文化・社風を ″企業価値″ に!
 ☆ 「企業文化は戦略に勝る」
 ☆ 「企業文化は時代に合っているか」
 ☆ 「企業文化はリーダーシップの領域に属するもの」

 

理念と経営 2020年 02 月号 [雑誌]

理念と経営 2020年 02 月号 [雑誌]

  • 発売日: 2020/01/21
  • メディア: 雑誌
 

 

「面白く働くを追求する」面白法人カヤック(株式会社カヤック*1、「共に働く仲間を大切にする」株式会社エターナル*2、「変化対応力で生き残る」株式会社アポロガス*3の3社の企業文化・社風に共通するのは、仕事を自分ごとにすること。面白法人カヤックはブレストで、エターナルは仕事を任せきることで、アポロガスは自分で考え行動する業務に関係しない未経験の研修を受講させることで、仕事の自分ごと化を図っています。

 

 

道 第二回「けもの道」

「様々な角度のからの検証を経て、思考平面上でアイデアの種と種が誰も思いつかない脈絡で結びついたとき、創造性が生まれる。」

「脈絡で結びつく」という言葉から、シュンペーターの「イノベーションとは、既存の物事の新結合」を思い出します。

 

編集長インタビュー

東邦レオ株式会社代表取締役会長の橘俊夫さん

「私たちはずっとモノを売ってきましたが、吉岡社長は、きれいな芝生を売ることに満足するのではなく、その芝生を使ってどうするかという発想をする。『モノではなく価値を売る会社に』ということ」

モノの利用価値を考えると、価値を売る会社になれる。価値を考える際の1つの視点です。
 

巻頭対談 自ら未来を変える

「経営は、絶対に負けられない 戦いの連続である」

富士フイルムホールディングス株式会社代表取締役会長兼CEOの古森重隆さんと一橋大学名誉教授の野中郁次郎さんの対談

「経営はサイエンスであるというアメリカ流の経営に過剰反応し、ひたらす、オーバーアナリシス(論理分析過多)、オーバープランニング(経営計画過多)、オーバーコンプライアンス(法令順守過多)でガチガチになってしまって、人間本来の野生というか、創造性、ファイティングスピリットがどんどん劣化している。」(野中)

「新たな成長戦略の構築」「リストラ」「連結経営の強化」(古森)

「See-Think-Plan-Do」「PDCAは効率モデルで、創造モデルではない。」(野中)

「文学・哲学・歴史の三つを学べば十分です。」(古森)

「チームの本質は共感力」「クリエーティブな共感」「ラグビースクラム。チームのそれぞれが専門と担当を持ちながら緩やかに連携し、共感による関係性を深めながら機動的に仕事を進めていくスタイルに学ぶことが多い。」(野中)

 

「経営は、絶対に負けられない 戦いの連続である」というとおり、古森さんは、バリバリの体育会系の発想です。

リーダーに必要なのは、文学・哲学・歴史。哲学は、ニーチェニーチェは読んだことがないので、課題図書に。

 

『超訳 ニーチェの言葉』あたりから。。。 

 

 

日本の風を読む

宗教学者山折哲雄さんの『日本人にとって「こころ」とは何か』というお話。

「思い」と「情」と「心」という三位一体が、和語系の「こころ」の世界

「こころ」は、「思い」「感情」「心(仏心等)」を含む広い概念ということを、はじめて知りました。「生物多様性」ではなく、「万物多様性(Universal Diversity)」

確かに、こちらの方が良い感じがします。

 

企業の成功法則 ― 社長力・管理力・現場力 三位一体論

社長力 物事を成就させる力のこと。柔軟性とあきらめない執着心が欠かせない。

管理力 働く人への前向きな感化力

現場力 学んで、自己を成長させて「意味ある生き方」を

 

中小企業の強みを活かすには、自ら率先してビジョンを語り、そのビジョンにチャレンジし、『失敗しないと絶対に成功しない』と言えるだけの活力が社長には必要というのは、私の実感にあっています。

現場力で触れられている「同一労働同一賃金」については、残念ながら、「同一労働同一賃金」の理解を誤っているように思います*4

現場で磨くリーダーシップ

「自分のリーダーになる。」

「リーダーシップを『より良い方向に導くための影響力』と捉えると、他人だけでなく、自分に対してもリーダーになり、リーダーシップを発揮できる。」「自分自身の成長のために、自分で考え、行動し、結果をつくるために前向きに努力する。それが習慣となる頃には、他人に対してより良い影響力を与えられるようになる」

自分に対するリーダーシップ、新しい発想を学びました。

 

アンガーマネジメント

「怒りは第2感情。」

不安、苦しみ、痛み、悲しみ、疲れ、後悔、罪悪感などの第1感情が何かを考える、というのは、カウンセリングにも役に立ちそうです。

 

「不便益」のすすめ

「不便であることを活かす」

「効率化ばかり考え続けていると、きっと見失うものがある」

「不便益を感じるものは、たいていプロセスを大切にします」

「不便益を『便益』に使ったいいのです。プロセスに価値を見いだす」

「効率や便利さ、そういうものを外して考えるだけで、まったく違う発想が生まれる」

 

砂漠に井戸を掘り続けた人 中村哲医師が遺したもの

「『一隅を照らす』という、なぜかそのことばにすがりたかった。そして、もはやそれ以外に自分の生きざまも考えられなくなっていた」

一隅を照らす。伝教大師最澄の言葉ですね。若いころは、弘法大師空海の「遍照」に比べると「器」の小ささを感じていたのですが、今は、どらも「器」が大きいと思えるようになりました。

むしろ、純真さでは、「一隅を照らす」が勝っている気がします。

 

指標に「未来」を見る②

「インバウンド需要は変化している」というお話。

インバウンドもモノからコト消費へと変化し、「どんなに交通の便が悪い場所でも、何か外国人に訴求することがあれば人は呼べる」としています。

他社の成功事例を参考にしつつ、どのようにインバウンド需要が変化しているかを見極めるのが一つの方法だと思いますが、「コト」を見つけるのが難しいです・・・。

*1:事業内容/日本的面白コンテンツ事業

*2:事業内容/サロン経営、ヘアメイク、ブライダル、ヘアケア関連商品の企画及び販売

*3:事業内容/LPガス、灯油・重油の販売、太陽光発電、水素の供給、機器販売事業、通信事業、住宅・給排水設備などの施工業

*4:「労働」には「価値」という概念が含まれているはずです。そうでなければ、ただ働けば良く、その結果は問わないことが前提になっていることになりますが、そのような「労働」概念がおかしいことに、これ以上の説明は不要だと思います。