社長の仕事とは何か?
様々な考え方がありますが、それでも社長の仕事から「会社を存続させること」をなくすことはできないでしょう。社員を雇用している社長であれば、なおさらです。
それでは、「会社を存続させる」ために社長は何をすべきでしょうか?
社長の最も重要な仕事は何か?
「会社を存続させる」ために、社長がすべき最も重要な仕事は、「持続的高収益経営」を実践することです。
「持続的高収益経営」の実践は、「持続的高収益事業を創る」こと、すなわち、持続的に適正な収益が得られる事業を創ることからはじまります。
もう少し具体的に「持続的に適正な収益が得られる事業」について説明すると、
- 社長と社員の働きに見合った十分な報酬
- 人、設備、新事業への十分な投資資金
- 十分な内部留保
が得られる事業です。
「持続的高収益経営」の実践には、意識的な取り組みが必要であり、意識的な取り組みを繰り返すことで、自然と「持続的高収益経営」が実践できるよう自社を高めていきましょう。
持続的高収益事業を創るために必要なこと
社長自ら「持続的高収益事業を創る」ことができれば、それに越したことはありませんが、環境変化の激しい時代において、社長が一人で成果を出し続けることは難しいでしょう。
したがって、社長がすべきことは、社員と一緒に「自然と高収益になる事業が持続的に創れる組織を創る」ことです。
そのためには、次の7つが必要です。
- 「経営理念/信条」
- 「ミッション・ビジョン・バリュー」
- 「経営戦略」
- 「事業構想」
- 「事業戦略」
- 「事業計画」
- 「実行力」
社長の本当の大仕事とは?
それは「事業承継」です。
社長がすべき最も重要な仕事が「会社を存続させる」ことであれば、現社長が創り上げた「持続的高収経営」を次世代に引き継ぐ「事業承継」は、一世一代の大仕事です。
この一世一代の大仕事である「事業承継」は、社長が高齢になったときに、はじめて考え、取り組む仕事ではありません。
後継者育成に時間がかかるというのも理由の一つですが、それだけではありません。
親族内承継や親族外であっても社内承継を考えているならなおさらです。
子供や家族といって親族と後継者候補の社員は、現社長である「あなたの働き方」をずっと見ています。
想像してみてください。
仕事への情熱と誇りを失い、不幸せそうに、不満と不平と愚痴を漏らし、やらされ感満載の仕事をしている人の後を、あなたは継ぎたいと思いますか?
仕事への情熱と誇りを持ち続け、幸せそうに、やる気と感謝に満ち、充実感や達成感がある仕事をしている人に、あなたは憧れませんか?
「事業承継」という社長の一世一代の大仕事は、既にはじまっています。